返信日:2019/10/19
父親はコンゴ人で生まれがリヴァプールで育ちがウェールズという特殊なルーツを持っており、マンチェスター・シティの下部組織出身のウェールズ代表ウインガー。
軽快なステップとアジリティを活かしたキレのある鋭いドリブルが持ち味で、ボックス内へ仕掛けてシュートを狙うのが得意である。スペースを使うことにも優れていてアシスト能力も高い。
マトンドは2019年の冬にマンチェスター・シティのユースから加入(移籍金は900万€で4年契約)しました(^^♪
マンチェスター・シティの若手選手はレンタルでヨーロッパ各地に散らばることが多いですが、マトンドは900万€で移籍という、それはもう若手というより中堅クラブのレギュラー並みの移籍です(^^;)
コンゴ、イングランド、ウェールズと3つの国籍を持つマトンドですが、それはスポーツ的な分類でもあるので一般的にはイギリス人と言えるかもしれません。
日本のサッカーファンにとっても有名なリヴァプールという町と、マトンドが移住したウェールズのカーディフという町は同じイギリス国内のほぼ北端と南端の関係にあたり、リヴァプールとカーディフは車で4時間ほどの距離しかないため、東京と大阪よりもずっと近い関係だそうです。
マトンドは育ったカーディフではなく、生まれたリヴァプールでもなく、マンチェスター・シティの下部組織でキャリアをスタートさせていて人の縁とかめぐり合わせって面白いなぁと感じますね♪
マトンドの移籍は完全移籍ではあるものの、買い戻しオプションなるものが付いているそうです(^^;)
つまり、マンチェスター・シティ側がマトンドを再び獲得したいと思ったら、設定された移籍金を支払うことで返してくださいね、という約束みたいなものですね。
このkickerの記事では5000万€に設定かとありますが、さすがにそこまで高額なのが事実ならシティも手を出さないのでは…(^^;)
マトンドは昨季のシーズン途中加入でしたが、ちょうどシャルケは攻撃陣の負傷者続出で悩んでいた時期でした。
シャルケは当時アトレティコのカリニッチ(現ローマ)やサンプドリアのコフナツキ(現デュッセルドルフ)といったFWの獲得を狙っていましたが見事に失敗しました(>_<)
結局のところ補強できたFWがこのマトンドだけだったわけですが、マトンドは長期的なプランで見据えていた選手なので、当時のテデスコ監督が即戦力のアタッカーとして抜擢することはありませんでした。
それでもちょっとずつ出場機会をもらってシャルケでの試合経験を積めたことは確実に今季に繋がっていると思っています(^^♪
ちなみにマトンドより数か月遅れてヘルタに加入したディルロスンはマンチェスター・シティのユース時代のチームメイトです。
今季のマトンドのポジション争いについて
10月上旬にクトゥジュの記事で触れたように1トップ?2トップ?というところがいまいちはっきりしませんでしたが、あれから数試合を消化して今季のシャルケは2トップがベースの可能性が高いな?と感じました(^^;)
4-4-2の中盤でマトンドがサイドハーフに入るオプションはこれまでにもありましたが、ウインガーでありながらマトンドも今季は2トップの一角として起用されていくように見えます。
30歳 ブルクシュタラー(元オーストリア代表)
28歳 ウート(ドイツ代表)
※負傷離脱:2019/04/04~2019/08/30
26歳 スクリブスキ
24歳 ラマン(ベルギー代表)
※負傷離脱:2019/09/13~2019/09/27
21歳 レーゼ
19歳 マトンド(ウェールズ代表)
※負傷離脱:2019/08/10~2019/09/06
19歳 クトゥジュ
合計 7名
ブルクシュタラーだけが生粋のセンターフォワードなのに対して他の6人は中盤のサイドでも起用が可能な選手が揃っています。
一言で『2トップ』と言っても、横並びだったり縦並び、選手のプレーの性質によって縦や横に入れ替わったりサイドに開いたりと実際に役割やスタイルは様々で、個人だけでなく組み合わせによっても違いが生まれますよね。
一般的には2トップのひとりは絶対的なエースストライカーを配置して、もうひとりはそのサポートや中盤とのつなぎ役として立ち回れる選手を相棒にする…というのが多いんですが、現代サッカーではその形でさえ時代とともに変わってきています(^^;)
シャルケの場合は絶対的とまで言うと大げさではあるけど、まずブルクシュタラーがファーストチョイスとなります。
今季は未だに無得点(9節終了時点)ですが、もともと優れた決定力を持っているし、何よりも無得点でもメンバーから外れないのは献身的な走りができて攻守で味方のためにプレーできる存在感があるからだと思います。
他の選手が圧倒的にゴールへ向かう姿勢が強いのに比べて、ブルクシュタラーだけが自分でも狙うし味方にもゴールを狙わせることができるタイプなので重宝されて当然でしょう。
ということは、2トップのもうひとりはブルクシュタラーを活かすFWではなくて、『ブルクシュタラーに活かされるFW』と考えるべきなのかなと思うわけです。
ブルクシュタラーの動きに合わせてかつボールを引き出す動きができたり、絶妙なポジショニングでシュートを打てる選手が必要になります。
現時点での有力候補にはマトンドとラマンとウートをあげたいと思います♪
この3人は今季負傷していたことがあり、特にウートは昨季からの長期離脱で大きく出遅れています。
ウートは自分でボールを運ぶタイプではなく、スペースで受けてシュートや、DFが密集していてもコースが見えればシュートといった特徴を持っているので、比較的ブルクシュタラーとは相性がいいはずです。
逆にウインガーのマトンドとラマンはスピードがあり自らドリブルで仕掛けていったりライン際の駆け引きが得意なタイプで、センターフォワードになっても中央で受けるよりもサイド寄りで受けるほうが多い気がするので、例えばカウンターのときに大きなチャンスを得ることができます。
マトンドとラマンの最大の違いは経験値で、ラマンはキャリアも全盛期で昨年までいたデュッセルドルフでも2トップをやっていたという点でマトンドよりもアドバンテージがありますね。
マトンドがラマンを上回るためには1対1の勝率や決定力をもっと上げていかないといけないなと試合を見て感じました(^^;)
シャルケのセットプレーではセンターバックのサネがターゲットになったりするので、このチームではそれほどFWにセットプレーの強さは求められていません。
シャルケもまずしっかりプレッシャーをかけてボールを奪ってからショートカウンターを狙ったりサイド攻撃を仕掛けるチームなので、ウートよりもドリブラーのマトンドかラマンを置いたほうが相手側からするとめんどくさいですよね(^^;)
高さやゴール前でのパンチ力ではウートが頭一つ抜けると思いますが、ブルクシュタラーのコンビとしてはマトンドかラマンなんじゃないかと思います。
また、ラマンは中盤の両サイドでも非常に突破力に優れているので、もしFWの候補から外れたとしても汎用性が高いです。
そんな場合には相手や状況に応じてウートかマトンド、もしかしたらクトゥジュも2トップとして選択肢になるかもしれません。
今のところはマトンドよりウートがやや優遇されるとみているので、ブルクシュタラーが1位、ウートが2位、ラマンとマトンドが3位というようなFWの序列で予想しています(^^♪
クトゥジュはスーパーサブとして途中出場での起用が定番になってきたし4位で、スクリブスキとレーゼはセカンドチームで試合に出ていてトップチームでは負傷者がでないかぎり出番がなさそうです。
シャルケはミッドウィークにポカールでは勝利したものの、その前のドルトムントとのダービーでスタンブリが負傷して長期離脱の見込みとされています(>_<)
チームのリーダーのひとりでもあるスタンブリの離脱は痛手ですが、代わりのセンターバックとなるナスタシッチとカバクにとってはチャンスです。