返信日:2019/10/23
マリにルーツを持つフランス人センターバック
守備におけるポジショニングやリスクマネジメントに優れ、フィジカルの強さにスピードも併せ持っていて攻撃に対して高い守備能力や反応を見せる。
ニアカテは2018年の夏にフランスのメスから加入(移籍金は600万€で5年契約)しました(^^♪
当時のメスには日本代表GKの川島永嗣が所属していて、ニアカテがメスでレギュラーとしてプレーした1年はその川島が唯一正GKとしてプレーしたシーズンだったのです(^^;)
個人的なニアカテのマインツ加入決定時の印象はかなり失礼なもので、「ん?メスってリーグ・アン最下位で降格したよね?そんなチームのセンターバックに600万€って大丈夫かな…」でした。
リーグ・アンでは一部の選手しか情報を持ってなくて、特にゴールの少ないDFは映像も少ないのでニアカテもまったく知らない選手…。
でも、そういうわからない選手がどんな選手かを自分の目で確かめる楽しさもサッカーにはあるし、ブンデスリーガはそういう点ですごく見やすいと思っています♪
ニアカテは同じフランス人のマテタを含む、今もマインツで主力となっている何人かの選手たちと同期加入でした。
ニアカテの補強の経緯ははっきりとしていて、当時ドルトムントに引き抜かれた同じ年代別フランス代表仲間のアブドゥ・ディアロ(現パリ・サンジェルマン)の後釜としてマインツにやってきました。
このときにマインツはアブドゥ・ディアロだけでなく、武藤嘉紀(現ニューカッスル)、ゼルダル(現シャルケ)らを売却することで総額約5000万€の移籍金を手にしていますが、マテタやニアカテなど実際の補強にはその半分も使っていませんでした(^^;)
当然、前年に大きく飛躍と成長を遂げたアブドゥ・ディアロの後継者としてニアカテには大きな期待を寄せられていたし、同じフランスルートというだけでもニアカテはアブドゥ・ディアロとの比較対象になりました。
足元も巧くキック精度も高くてビルドアップもこなすアブドゥ・ディアロに比べるとニアカテはより守備に特化した選手ですが、持ち前のインテリジェンスと適応力が奏功してニアカテの初年度は守備のリーダー格としてじゅうぶんな成功をおさめたと思います(^^♪
アブドゥ・ディアロのようにとんとん拍子でステップアップできなくても、この調子でキャリアを重ねていけばニアカテもより大きなクラブから声がかかりそうな気がするし、そういうポテンシャルは秘めてるんじゃないかと思っています。
今季のニアカテのポジション争いについて
ニアカテが左利きであり走力もスピードもあることから、プロになりたてのヴァランシエンヌ時代には左サイドバックをやっていたそうです。
しかしニアカテにはドリブルやクロスといった武器はないので、マインツではセンターバック一択で落ち着くんじゃないかと思いますね。
28歳 ベル
※負傷離脱:2019/08/12~
26歳 ハック
23歳 ニアカテ
23歳 シン・ジュステ
※負傷離脱:2019/08/19~2019/08/30
20歳 ギュルレイェン
合計 5名
先週にシン・ジュステの記事を書いたのでまったく同じリストになります(^^;)
たった一週間でポジション争いの何かが劇的に変わるというのはまずなくて、基本的にはニアカテとシン・ジュステがセンターバックのファーストチョイスです。
むしろ、ニアカテが出場停止で唯一欠場した試合で0-8でやられたぶん、ハックにとってはかなりネガティブな見方がされると思います。
もちろんボランチやサイドバックを含めたチームとしての連動した守備ができなかったこと、システムと選手を入れ替えた監督の采配の結果的なミスなど課題はセンターバックだけのものじゃないですが…。
ウニオン・ベルリン戦の敗戦でシュヴァルツ監督の解任(退任というのは間違いなく建前)が決まり、新監督によって今のベースを引き継ぐのか一新するのかもわかりません。
シン・ジュステのセンターバックとしての存在感に疑問を持たれれば、右サイドバックにコンバートされる可能性だってあります。
ニアカテがDFリーダーであることは変えようがないんですけど、新監督がまず着手するのは守備の改善なのは間違いないので、どんなふうに変わるのか見ていきたいと思います。
個人的には、マインツのサイドバックたちがあまり守備力が高くないので、センターバックを3枚にして3-4-1-2でやるか、いっそのことサイドの守備位置を最初から下げて5-4-1でやってしまうのも有りだと考えています。
攻め合いになったらマインツは不利なチームなわけで、守ってチャンスをものにするスタイルが確立できればブンデスリーガで生き残っていける気がしています。
そのためにもニアカテには中心的存在として頑張ってもらいたいと思います。
後任監督として最近名前があがっているのが元レヴァークーゼン監督のヘアリヒだそうです。
11月の代表ウィークではクンデ(カメルーン代表)、エジミウソン・フェルナンデス(スイス代表)、オニシウォ(オーストリア代表)、クアイソン(スウェーデン代表)、アダム・サライ(ハンガリー代表)の5人が代表招集を受けています。
それぞれマインツの主力でもあるので、新監督の最初の試合をベストな布陣で迎えるためにも怪我無く終えてほしいなと思います(^^♪