マリン・ポングラチッチ
ポジション:センターバック、ボランチ
国籍:クロアチア
出身地:ランツフート(ドイツ)
身長:190cm
利き足:右
プレースタイル
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対人戦でのフィジカルコンタクトに強く、特に空中戦での競り合いとヘディングの強さが大きな武器である。長身であるがそれなりのアジリティとスピードを兼ね備えており、素早い反応からのボール奪取やポジショニングにも優れている。
1860ミュンヘン(2016~2017)
初出場:2017/04/16 H△1-1 vsザントハウゼン
ポングラチッチの両親はクロアチア人であるが、1990年代のクロアチア紛争から逃れるためにドイツへ移住し、ミュンヘン近郊にあるランツフートでポングラチッチは生まれ育った。19歳で1860ミュンヘンのユースに加入するまで、少年時代はバイエルンとインゴルシュタットの育成部門でサッカーをしていた。2017年4月16日、ツヴァイテリーガのザントハウゼン戦(△1-1)での先発フル出場でトップチームデビューを果たした。ところが16ー17シーズンの2部・3部入れ替え戦のレーゲンスブルク戦に先発出場したポングラチッチは後半35分に2枚目の警告を受けて退場となり、続くセカンドレグで1860ミュンヘンは敗れたため、ポングラチッチはデビューしたシーズンでチームが3部に降格するという苦い経験をしている。さらに、1860ミュンヘンは3部リーグへの参加資格を取得できなかったために、翌シーズンは4部のレギオナルリーガにまで降格することになってしまった。
このシーズンの1860ミュンヘンにはのちにヴォルフスブルクで再開することになるドイツ人DFのウドゥオカイ(現アウグスブルク)もいました。
さらに、元クロアチア代表FWとして100試合以上に出場し、ブンデスリーガでも活躍したレジェンド級の選手でもあるオリッチは、ポングラチッチがトップチーム入りしたシーズンに1860ミュンヘンで現役を引退しました。
初出場:2017/07/22 A○0-2 vsヴォルフスベルガー
EL初出場:2017/11/23 H○3-0 vsヴィトーリア・ギマランイス
CL初出場:2019/11/05 A△1-1 vsナポリ
2017年の夏に完全移籍(移籍金は100万€で4年契約)した。リーグ開幕戦から順調に出場機会を得たものの、足の怪我によりリーグ戦とELの合計10試合の欠場を余儀なくされた。17-18シーズンのザルツブルクのリーグ優勝がポングラチッチにとって初タイトルとなった。続く18-19シーズンの後半戦でポングラチッチは筋断裂の大怪我を負ってシーズンの約半分を欠場したが、ザルツブルクは連覇を成し遂げている。19-20シーズン、今度はハムストリングの怪我で開幕から出遅れたポングラチッチは度重なる怪我とコンディション不良の影響で出場機会が激減したため、最終的にはシーズン途中の冬にチームを去ることを決めた。
ザルツブルクでのポングラチッチの挑戦はあまりうまく行きませんでした(>_<)
才能はあるから若くしてすぐにレギュラーに近い待遇でもあったけど、怪我が多くてシーズン通して力を発揮できたことがなかったですね、
ザルツブルクということで今もブンデスリーガで活躍する元チームメイトはたくさんいるけど、やっぱりリヴァプールみたいなビッグクラブから声がかかった南野は凄いんだなと思います。
ポングラチッチは怪我で2019年のU21欧州選手権にも出られなかったのでザルツブルク時代の足踏みの多さは本当に残念でした。
初出場:2020/02/02 A○2-4 vsパーダーボルン
初得点:2020/05/26 A○1-4 vsレヴァークーゼン
2020年の冬に完全移籍(推定移籍金は1000万€で4年半契約)した。加入から2戦目で相手選手への肘うちによる退場も…。3試合の出場停止処分という波乱の幕開けであったが、ついに自身のプロキャリアで初ゴールを記録するなど数字に見える結果も残している。新天地での再起を予感させた20-21シーズンに再びポングラチッチを悲劇が襲う…。今度はシーズン前に「単核球症」というウイルス性疾患により数か月の離脱を余儀なくされたあと、復帰してまもなく新型コロナウイルスの陽性判定を受けたためさらに離脱することになった。したがって、今季のポングラチッチがまともにチームに参加したのは昨年末からである。
ポングラチッチは幾多の怪我や病気を重ねてサッカー選手としてなかなか納得できるキャリアをおくれていません。
それがメンタル的に影響するのか、今年はコロナ対策違反としてクラブ側から罰則も受けているし、実際にそのあとにコロナに感染してしまっています(>_<)
ヨーロッパでプロの舞台に立ってから、シーズンを通してまともにプレーできたことがおそらくまだ一度もありません。
年齢的にも20代真ん中に近づいて今後に向けてターニングポイントだと思ってて、筆者の予想ではおそらくこの夏に移籍はないだろうと思っていますが来季こそはフル稼働できる状態であってほしいなと願っています(^^♪
ポジション争い(2020/21)
【CB】
29歳 ブルマ(オランダ代表)
28歳 ブルックス(アメリカ代表)
23歳 ポングラチッチ
※負傷離脱:2020/08/27~2020/10/31
21歳 ラクロワ
21歳 ジールスレーベン
合計 4名⇒5名
全員がCBを本職としている選手であり、冬にセカンドチームからジールスレーベンがトップチームに昇格しました。
おそらく、ポングラチッチの状態を危惧してだったり、冬の時点でブルマに退団の可能性があったことからCBのバックアップを確保するためと思われます。
少なくともブルマは戦力外であったのは間違いなく、すでに来季の契約を更新しないことで退団が決まっています。
今季のヴォルフスブルクはブンデスリーガにおける失点の少なさではライプツィヒに次いで2位という堅守が話題にもなりましたが、それを支えた守備の柱は言うまでもなくラクロワ&ブルックスのCBコンビでした(^^♪
もちろん、運動量豊富でスピードのあるサイドの選手たちのカバーリングや、中盤で迅速に危機管理とボール奪取を行うシュラーガー&アルノルトというボランチコンビなど、各ポジションとの連動性がその堅守を可能にしたという点には称賛しかありません。
ヴォルフスブルクの守備は個で守るというよりは、個々の特性を効率よく活かしてマッチングさせた「集合体」としての力だと筆者は考えています。
これは現代サッカーにおいてもかなり理想的なあり方だと思うし、言うのは簡単ですが実現させるのはなかなかに難しいことなんです。
ブルックスもラクロワも対人では強いうえに長短のパスを使い分けるキック精度も持っているため、ビルドアップでもじゅうぶんな貢献をしてくれたと思います。
特にブルックスはポングラチッチほどではないにしても怪我がちな体質でありながら、今季はシーズン通してベストな状態で戦いきれたことが良かったし、ラクロワとの関係性が途切れなかったことがチームにとって大きなポイントになりました。
ポングラチッチは第3の選択肢としてCBの控えに入っていましたが、残念ながら怪我などで安定したシーズンをおくれずにじゅうぶんなポジション争いができませんでした(>_<)
もしポングラチッチが100%の状態であったとして、ブルックスかラクロワからポジションを奪えたかと言えば、ヴォルフスブルクの試合を追っていた人ならわかると思いますがそれは考えにくい…。
ただ、ブルックスかラクロワのどちらかが仮に怪我で離脱した場合は高確率でポングラチッチが代役を務めていたはずです。
ブルマにはもう居場所がないに等しかったし、ジールスレーベンは崖っぷちでの最後の手段ぐらいの立ち位置で圧倒的に実戦経験が不足しています。
ラクロワにはさすがに多くの強豪クラブから注目が集まってるみたいですが、まだ来季の移籍に関しては情報がないのでなんとも言えません。
ポングラチッチがヴォルフスブルクで引き続きプレーするのであれば、来季もブルックスとラクロワとポジションを争う覚悟はしないといけない…。
ボランチでは今季のブンデスリーガで最強コンビとも評されたアルノルト&シュラーガーがライバルになってしまうので、さすがにこっちでポジションを狙うのはイバラの道です(^^;)
さて、新型コロナウイルスの影響で延期されていたEURO2020がついに開幕します(^^♪
開幕戦はトルコvsイタリアですが、開催国というのはなくていくつかのヨーロッパの主要都市で試合が行われていきます。
ちなみにこの開幕戦はローマのホームスタジアムでもあるスタディオ・オリンピコが会場になっています。
筆者は特別にどこというチームを応援するわけではないですが、やっぱりブンデスリーガでなじみのある選手たちには活躍してほしいなと思っています。
サッカーでもコロナのせいでこの規模の大きな大会は久しぶりになるので、独特な雰囲気での特別な大会になると思います。
無事にすべての試合を終えて大会が成功することを祈っています!