返信日:2019/11/05
マンチェスター・シティの下部組織出身で、スリナム人の両親を持つオランダ代表ウインガー
卓越したテクニックと軽快なフットワークを備えた快速ドリブラーで、サイドからのチャンスメイクだけでなく、積極的に対人戦に持ち込むなどシュート意識も高く得点感覚にも優れている。
ディルロスンは2018年の夏にマンチェスター・シティU23から完全移籍してきました(^^♪
日本代表の板倉滉(現フローニンゲン)のようにヨーロッパ各地へ散らばるマンチェスター・シティの若手選手のひとりですね。
今季になってデイルロスンのプレーを見て感じるようになったことが、元オランダ代表でブレーメンでもプレーしていたエルイェロ・エリア(現バシャクシェヒル)に似てるなぁというところ。
足が速くてボールを持ったときに縦にも斜めにも突っ込んでくるマシンガンのようなところがそっくりです(^^;)
スリナムにルーツを持つところまでエリアと共通していて、これは数年後には海外サッカーファンの誰もが知ってるレベルになっててもおかしくありません。
ヘルタには他にもオランダ人がいて、ちょっと先輩のレキクと今季新加入のレダンという若手がいるのでいい環境だと思います。
ディルロスンと同じマンチェスター・シティU23からブンデスリーガに入った選手は、シャルケのマトンドとヴォルフスブルクのヌメチャがいるし、マンチェスター・シティのトップチームからはステフェンがデュッセルドルフに加入しています。
ディルロスンはヘルタでの2シーズン目を迎えています。
ヘルタはトップスコアラーのイビシェヴィッチやサロモン・カルーが年々少しずつ衰えてきているので、それに頼りきりにならないために安定した戦力を探していると思います。
最近だとようやくゼルケという得点力のあるセンターフォワードが定着してきましたが、ゼルケがネクスト・イビシェヴィッチならばディルロスンはネクスト・カルーとも考えられると思います。
ディルロスンは元日本代表の原口元気(現ハノーファー)と入れ替わりでヘルタに加入しました。
同期加入としてはクリュンターやグルイッチら現在のチームメイトや、翌年にインテルに引き抜かれたラザロがいます。
ディルロスンの移籍初年度は即戦力としてさっそく存在感を示したものの、シーズン途中のおよそ4か月もの負傷離脱のせいでコンスタントな活躍はできませんでした(>_<)
ディルロスンの持つ突破力や迫力を持った選手は今のヘルタでもなかなかいないので、フルシーズン通して出ていたらもっと数字も伸びていたと思いますね。
今季のディルロスンのポジション争いについて
ヘルタはチョヴィッチ監督からクリンスマン監督になってまだ1か月と経たないので基本フォーメーションがわかりません。
あくまで予測の範囲で書いていきますが、少なくともチョヴィッチ監督のやり方を引き継ぐつもりはないと思うし、クリンスマン監督は直近のアメリカ代表監督時代を振り返ると4-4-2や4-3-3を好んで採用していたので、たぶんヘルタでもそれがベースになっていくんじゃないかと考えています。
ディルロスンはこてこてのレフティで圧倒的に左サイドを主戦場としているので攻撃的な左サイドのできる選手たちをピックアップします。
29歳 エスヴァイン
28歳 レッキー(オーストラリア代表)
22歳 ミッテルシュテット
22歳 ルケバキオ(コンゴ代表)
21歳 ディルロスン(オランダ代表)
負傷離脱:2019/08/06~2019/08/27
21歳 チョヴィッチ
20歳 ダルダイ
19歳 ヤストルツェンブスキ
合計 9名
見てのとおり、新戦力のルケバキオを筆頭に代表レベルの選手がそろっているので、ユース出身のチョヴィッチとダルダイとヤストルツェンブスキはまだしばらくはセカンドチームで様子見だと思います。
ミッテルシュテットもどちらかというとサイドバックが本職なため、この中からあえてサイドハーフやウイングで選ばれることはあんまりないかと…。
現実的なポジション争いはこの4人を除いて5人に絞られています。
まず4-4-2の場合、2トップにイビシェヴィッチとゼルケが入るパターンが定番です。
もともとアフリカ屈指のストライカーであるサロモン・カルーと、デュッセルドルフでFWとしての得点力を証明してみせたルケバキオが2トップの一角で起用されることもあることから、このフォーメーションだとディルロスンが左サイドに抜擢される可能性が高いのではと思っています。
イビシェヴィッチもゼルケもゴールに近い位置でボールを受けてシュートに持ち込むのが得意な選手なので、シュート意識の強いエスヴァインやサロモン・カルーよりも、ディルロスンやレッキーぐらいクロスをコントロールできる選手のほうがいいですね。
ディルロスンと同じレフティのルケバキオは右サイドでもプレーできるうえにストライカーとしての選択肢があるぶんこの場合はライバルになりにくいんですが、2人のプレースタイルは少し似ていてまだ比較するのは難しいです。
4-3-3の場合、3トップになるとウインガーに与えられるスペースは2トップの時よりはるかに広くなるため、誰が選ばれてもドリブラーとしての持ち味を存分に発揮できます。
運動量とパワーを兼ね備えたサロモン・カルーがフリーでボールを持つと非常に怖かったものですが、さすがに年齢的な衰えは見え始めていて今はそこまでの迫力は望めません(>_<)
レッキーとエスヴァインがここしばらく調子をあげられていないところを見ると、やっぱりディルロスンとルケバキオの争いになるのか…と思ってしまいますが、さっきも言ったようにルケバキオは右サイドからでもガンガンやってくるので、ルケバキオは左サイドにこだわる必要がありません。
左ウイングの場合でもディルロスンの優先順位は高いほうだと思われます。
例外として、もともとヘルタが多用していた4-2-3-1を採用することがあるかもしれません。
昨季はトップ下で華麗にボールをさばくだけでなく、自身でも果敢にゴールを狙いにいってチーム得点王になったドゥーダの存在を活かしたいなら、このフォーメーションでないとなかなかしっくりこない。
個人的にはこの形が一番ヘルタには合うと思っていて、1トップのほうがゼルケやイビシェヴィッチもやりやすいと思うし、何より柔軟なシステム変更が可能な点でメリットがあります。
やっぱりサイドの選手は背を向けてボールをもらうよりも、スペースに出してもらって前を向いて受けたいのが理想なので、ドゥーダだけじゃないけどもパスの引き出しは一つでもあったほうがいいです。
ヘルタは前節のフライブルク戦に勝利して、2か月以上ぶりとなるリーグ戦白星を掴みました(^^♪
クリンスマン監督はすでにヘルタの将来について目指すところを明確にし、数年の内にはヨーロッパのカップ戦に出場したいと語っています。
クリンスマン監督も選手時代はストライカーだったので、そういう貪欲さはチームにも浸透していくといいなと思いますね♪
ヘルタの次節はミッドウィーク開催のレヴァークーゼン戦になります。
少しでも降格圏から遠ざかるためにも年内残り2試合は全勝を目指していると思います。