幼少期にドイツへと移住し、ハンザ・ロストックの下部組織出身のアルメニア代表ストライカー。
スピードを活かしたドリブルが武器であるが、ストライカーというよりはサイドアタッカーに近いタイプである。ボックス内でのキープ力やダイレクトプレーよりもエリア外からの攻撃やスペースを使うプレーを得意としている。
アダムヤンは2019年の夏にレーゲンスブルクから加入(移籍金は150万€で3年契約)しました(^^♪
アルメニア人と聞けばもうあの人の顔しか浮かびません。
もはやアルメニア史上最高のサッカー選手と言っても過言ではない元ドルトムントのムヒタリアン(現ローマ)ですね♪
ムヒタリアンはボールの扱いが巧みで、パスやシュートのリズムが絶妙なゲームメーカーですが、最近のドルトムントには見ないタイプなので懐かしいです。
アダムヤンもムヒタリアンも生まれはアルメリアの首都であるエレバンという土地で、アルメニア南端に位置するエレバンはトルコやイランとの境界線にあります。
昨今のニュースを見るわれわれ日本人にとっては、トルコやイランと聞くとかなり危なっかしいイメージがどうしてもありますが、アルメニアの町はいたって穏やかだそうです。
ヨーロッパサッカーで小規模な国からドイツのトップリーグにたどり着くことはそれだけでも素晴らしいことなので、アダムヤンもムヒタリアンのように大きな選手になっていってほしいなと思います。
アダムヤンの前所属であるレーゲンスブルクは、4部から2部を行き来しているような弱小クラブでしたが、ここ数年で2部に定着しつつあります。
クラブ規模も当然小さいため、トップリーグ経験の豊富な選手を引っ張ってくることさえほとんどできません。
これも意外な事実ですが、アダムヤンの移籍金150万€はヨーロッパサッカーをよく知るファンなら安いねと言い放ってしまえる金額なんですが、レーゲンスブルクにとってはクラブ史上最高額で放出した選手の金額なのです。
アダムヤンはレーゲンスブルクからブンデスリーガ1部に移籍金ありで移籍した初めての選手でもあるんです。
ホッフェンハイムは昨季の得点源の約半分を失うという、かなり主力を引き抜かれてしまいました(^^;)
アダムヤンに関係するポジションでは中盤だとデミルバイとアミリ(現レヴァークーゼン)、前線だとジョエリントン(現ニューカッスル)とグリフォ(現フライブルク)とサライ(現マインツ)とネルソン(現アーセナル)が移籍しました。
それに対してホッフェンハイムが獲得したのがアダムヤンやベブやスコフやロカディアといった選手たちですが、穴埋めになるかの前に明らかに頭数は足りていませんでしたね。
今季が開幕する前に「あ、今季もクラマリッチがエースのチームになるな」というのは簡単に予想できたことでした。
そのクラマリッチと並ぶスコアラーが誰になるのかというのがホッフェンハイムの一つのポイントでしたね。
今季のアダムヤンのポジション争いについて
前監督のナーゲルスマン監督の型を引き継ぐ想いがあったかはわかりませんが、シュロイダー監督もちょいちょい3バックは採用していましたね(^^;)
なかなか結果が出なかったことで少しずつシュロイダー監督がトウェンテ時代から採用していた4-3-3にシフトしてきているように感じます。
今後はトップ下を置くことが激減すると思うので、アダムヤンのライバルはFW陣に絞られると思います。
負傷離脱:2019/07/18~2019/10/09
2019/11/07~2019/11/21
28歳 ツバー(スイス代表)
負傷離脱:2019/08/21~2019/12/10
27歳 ベルフォディル(アルジェリア代表)
負傷離脱:2019/09/28~
27歳 ダブール(イスラエル代表)
26歳 ロカディア(オランダ代表)
26歳 アダムヤン(アルメニア代表)
負傷離脱:2019/11/09~2019/11/25
25歳 ベブ(ギニア代表)
24歳 ブルーノ・ナザリオ
24歳 フェリペ・ピレス
22歳 オクス
負傷離脱:2019/08/08~2019/11/26
合計 10名
今冬にレンタルから戻ってきたブルーノ・ナザリオとフェリペ・ピレスと、セビージャから獲得したダブールの加入で一気に前線の層は厚くなりました。
おそらく生粋のセンターフォワードと言えるのは新戦力のダブールぐらいで、ギリギリでロカディアもそうかなと思います。
2列目でプレーできるクラマリッチとアダムヤン以外はウインガーが本職の選手たちですね。
シーズン前半戦
なんと言ってもクラマリッチを欠いた影響は大きかったですね(>_<)
デミルバイらが抜けてチームとしてパスのクオリティはたしかに下がったけれど、それでも連携が取れないだけでもなく個で打開する選手がいませんでした。
ベブを1トップに置いてみるも、ベブのスピードに頼った速攻は単発的で良くなかったですね。
アダムヤンも最初はチャンスメイクもしないといけないしゴールも狙わないといけないしっていうはっきりしない起用だったんですが、クラマリッチが試合に出ると彼はプレーでメッセージをくれる選手だから、アダムヤンもどうすればいいか少しずつわかってきたんじゃないかと思うんですよね。
アダムヤンはまだ微妙なところですが、少なくともロカディアは周りに活かされるタイプだなと感じました。
12月には3バックをやめて4-3-3にしましたが、やっぱり3トップがいちばん個々の特性を活かせそうでした。
ベブとアダムヤンのスピードで揺さぶってクラマリッチで仕留めにいくというスタンスは継続すれば大きな武器になります。
ツバーとベルフォディルの離脱がなければアダムヤンはベンチ要員だった可能性は高かったはずで、後半戦もアダムヤンの活躍には期待したいと思います。
あとあまり1トップなんてやらないクラマリッチですが、ほんとは少し後ろのポジションのほうが点を取れるけど柔軟に対応してるところはさすがだなと思いましたね(^^♪
シーズン後半戦
おそらく4-3-3のベースは維持すると予想しているので、ここからも3トップでやっていくと思います。
クラマリッチがいることに加えてダブールも加入したことから、センターフォワードはかなり選択肢は絞られてきたと言えます。
アダムヤンを含めたウイングの選手が激しいポジション争いを繰り広げそうですね。
ただ、レンタルから戻ってきたブラジル人の2人と、未だ復帰時期が明かされていないベルフォディル、たぶんコンディション調整中のツバーの起用の計算が果たしてどれぐらいできてるのか?
ツバーが1月に、ベルフォディルが少なくとも2月か3月に復帰予定と仮定するなら、アダムヤンとベブにツバーを加えた3人でウイングをやっていく可能性が高いと思います。
センターフォワードにダブールがロカディアがゴールを量産できるようだと片方のウイングにクラマリッチが入るのは間違いないので、そうなったら争うウイングの枠はたった1枠しかありません(^^;)
もうひとつ気になるのが、トップ下を配置しなくなったことでウイングにコンバートされる可能性があるのが、今季かなりの成長を続けているバウムガルトナーです。
バウムガルトナーは正直言ってフィジカルや体力に不安はあるけど、今のチームに足りないチャンスメイク役ができるパスセンスがあるし攻撃に積極的に絡む姿勢を持っています。
そのバウムガルトナーがすでに何度か左ウイングに入ったことがあって、現時点ではアダムヤンのいちばんのライバルになりうる存在かもしれません。
クラマリッチに次ぐゴールハンターはアダムヤンか、ベブか、新戦力のダブールなのか…。
そろそろこのチームもクラマリッチの定位置を脅かすほどのストライカーが誕生してほしいなと思いますね。
アダムヤンのInstagram
ようやくブンデスリーガ再開まであと1週間になりました(^^♪
ホッフェンハイムはADOとフェイエノールトの2つのオランダのチームとテストマッチを行いましたが、結果は2試合とも攻めていながらも競り負けています(>_<)
さらに最新の情報では守護神として今季フル出場中だったGKのバウマンが長期離脱の可能性とのことです。
控えにはベテランのペントケと若手のドルジャカがいますが、どちらもトップリーグ経験がなく出場すればブンデスリーガデビューになります。
ホッフェンハイムは攻守両面でもろもろ不安材料はありますが、まずは今年初戦のフランクフルト戦からしっかり勝ち点を取って勢いに乗らないといけませんね。