典型的なセンターフォワードタイプで、長身を活かしたパワフルなヘディングが武器であり、動き出しのタイミングやゴール前のポジショニングにも優れている。
テロッデは2018年の冬にシュツットガルトから完全移籍(移籍金は300万€で3年半契約)してきて、2011年以来となる古巣復帰となりました(^^♪
どこのリーグでも下位カテゴリーだとやたらと化け物じみた得点力を発揮するFWがいると思うんですがドイツではテロッデがまさにその部類です(^^;)
テロッデのドイツの2部での通算ゴール数はリーグ戦だけでも余裕で100を超えています。
2部ではシュツットガルトで2年連続、ケルンでは1度の合計3回も得点王になりました。
メッシやロナウドみたいに派手さやテクニカルなプレーをするわけじゃなくて、ただゴール前にスッと出て行ってなんてことないシュートを当たり前のように決める…っていう、まぁストライカーの模範みたいなのがテロッデだと思うんですね。
ただしテロッデは遅咲きのストライカーで、それだけゴールを決めるようになったのも20代後半にさしかかってからで、さらにトップリーグで初ゴールを決めたときにはもう29歳でした。
たまにありますけど、下のカテゴリーで頑張って結果を残し続けてやっとトップの舞台に立つって言うのは夢があるし応援したくなりますよね(^^♪
テロッデはケルンに復帰して3シーズン目を迎えています。
昨季は2部で得点王に輝いて、言うまでもなくケルンの1部昇格の一番の主役だったと思います。
チームメイトのコルドバとテロッデだけで約50得点も決めてしまいましたからね(^^;)
ケルンは当時、夏にクラブ史上最高額(1700万€)で獲得したとされるコルドバを加えてシーズンをスタートしたものの、大迫勇也やクラウディオ・ピサーロ(現ブレーメン)といった他の有力なFWがたびたび怪我でコンディション不良が続いたうえ、屈強なストライカー枠だったモデストが中国へ移籍してしまったため、冬にFWを充実させるためにテロッデを獲得しました。
シュツットガルトにはマリオ・ゴメスというエースが加入して、それが影響したかはわからないけど少し勢いを落としていたテロッデはケルンへの復帰を選びました。
結果的にそのシーズンでケルンは2部に降格してしまったのでテロッデは助っ人にはなれませんでしたが…(>_<)
というより、テロッデのケルン復帰初年度は新戦力がことごとく活躍できなかったという嘆かわしいシーズンだったんですけどね。
1700万€を投じたコルドバはノーゴールでテロッデより悲惨でしたからね。
今季のテロッデのポジション争いについて
冬のウートの加入で1トップで一本化したように感じますが、たぶん2トップのオプションは捨ててないと思います。
テロッデはセンターフォワード以外のポジションはまずないのでライバルは限られてきますね。
31歳 テロッデ
31歳 アントニー・モデスト
負傷離脱:2020/02/17~
26歳 ジョン・コルドバ(コロンビア代表)
負傷離脱:2019/08/24~2019/09/12
26歳 シンドラー
合計 4名
以前にモデストの記事を書いたときには新加入のウートをリストに入れていました。
実際に後半戦が始まると、ウートは形のうえではトップ下(厳密には俗にいうセカンドトップとも…)で、センターフォワードのやや後ろ目の位置取りをするので最前線での起用はないとの判断で外しました。
シーズン前半戦
1カ月前にモデストの記事でも書いたので適当に書きます(^^;)
前半戦のケルンは中盤の特徴とストライカーの特徴をどうつなぎ合わせていくかというところで苦労していました。
モデストのパワーに頼ってしまう(あてにするという表現が正しいかもしれない)部分や、テロッデのボールを呼び込むプレーやコルドバの機動力の活かし方がはっきりしませんでした。
それでいて守備に時間を取られる試合が多いわけですから、カウンターを狙うシーンも少なくなかったわけで、それもやっぱりチーム全体で押し上げるでもなくてFWたち任せなところとか…。
前半戦のケルンの成績はFWの責任というより、中盤でボールをさばける選手やキープできる選手がいなかったことと守備陣の力量不足で、昇格組なので高望みできない面もあったなと感じています(^^;)
シーズン後半戦
秋ごろから2トップをやめて、今年に入ってからも一貫して1トップを採用しているのでセンターフォワードの枠はたったひとつ。
現時点で1トップに定着しているのはコルドバで、コルドバのスピードや動き出しの良さやポジショニングは試合を重ねるごとにキレを増してきているところです。
冬のウートの加入は想像以上にチームの助けになっていて、中盤でこれまでになかったダイナミズムをケルンにもたらしてくれました。
ウート自身がサポート役に徹するタイプではなく、周りにチャンスを作らせながら自らも積極的にゴールを狙うしたたかさを持っているので、プレーエリアも広いコルドバとのフィーリングはよさそうに見えます。
テロッデはコルドバに比べるとゴールから離れた位置でのプレーには向いていないので、スピードのある攻撃よりもセットプレーで強さを発揮できると思います。
コルドバには後ろのウートやサイドのカインツに点を取らせる立ち回りができるけど、テロッデがそんなに器用じゃないところが不利な点です(>_<)
モデストはコルドバとテロッデの長所をバランスよく備えていますが、今季は不調に悩んできたうえに最近は怪我で離脱してしまったので徐々にフェードアウトしていきそうな雰囲気です。
2トップへのシフトがない現状でコルドバからテロッデがポジションを奪うのはかなり難しいと思いますが、テロッデにできることはとにかくゴールを重ねることなので、たとえスーパーサブ的な扱いになっても結果を残すほかに巻き返す手段がありません。
テロッデは元日本代表の岡崎慎司のように、泥臭くゴールを奪う力を持っているし、一度波に乗ると調子づくタイプだと思っているのでシーズン残りでそんなシーンが見られたらいいなと思いますね。
後半戦のケルンは最も過酷なバイエルン戦とドルトムント戦を消化して両方ともに完敗しています。
それでもこの2チーム以外には勝ち点を取れていて、少しずつ降格圏脱出の兆しは見えている気がします。
3月のケルンの相手は順番にパーダーボルン、マインツ、デュッセルドルフと比較的対等な相手との連戦が続くので、ここで勝ち越せば残留に大きく前進できると思います。
DFの要であるチホスの離脱が痛いけど、代役となるであろうセンターバックのホルヘ・メレに頑張ってもらいたいなと思います。
今季も残り10試合となったのでここからの5試合で優勝争いや残留争いは明確になります。