ボックス内でのボールの受け方やポジショニングに優れていて、ヘディングなどダイレクトプレーも得意としている。意外性のあるテクニックや連携プレーを見せる一面もあり、センセーショナルに富んだ多彩な攻撃パターンを持つ。
アンドレ・シウヴァは2019年の夏にミランからレンタル移籍してきました(^^♪
今季のブンデスリーガもセリエAも開幕した後の滑り込み移籍であり、ミランでも1試合だけ出場していました。
筆者はクリスティアーノ・ロナウド(現ユヴェントス)にはまったく興味がなく、ここ数年のポルトガル代表FWの中では実はアンドレ・シウヴァが最も好きで応援している選手なのです。
なので、彼がまさかブンデスリーガにやってくるとは夢にも思わず、フランクフルト加入には本当に感激しました。
筆者の思い出話をちょっとさせてもらうと、ポルトガル代表で筆者にとって最大のアイドルと言えるのはフィーゴです。
同世代の選手でパウレタとルイ・コスタも好きな選手ですが、フィーゴだけはポルトガル選手の中でダントツのアイドルです!
フィーゴとポジションは違うけど、ポルトガル選手でいま一番応援しているのはアンドレ・シウヴァになりました。
フランクフルトには同じくポルトガル代表のパシエンシアが在籍していますが、どちらもポルトガル人らしい独創性にあふれた選手なのでさらなる活躍に期待しています。
フランクフルトはレビッチをミランへレンタルする代わりにアンドレ・シウヴァをレンタルで獲得しました。
ミランはピョンテク(現ヘルタ)やクトローネ(現フィオレンティーナ)といった有望なストライカーを放出した上に、ユヴェントスからレンタルしていたイグアインも昨季途中にチェルシーに移ってしまったのでストライカー不足でした(^^;)
ミランは何人か出ていった主力の穴を埋めるために各ポジションで積極的に補強を行ったのでレビッチを完全移籍で獲得する余裕はなかったと思います。
結局、今年の冬には足りない得点力をさらに補うべくイブラヒモヴィッチを呼び戻していますからね。
フランクフルトはハラー(現ウェストハム)とヨヴィッチ(現レアル・マドリード)を合わせて1億€近い移籍金を手にしましたが、金額以上に戦力面でこの圧倒的なストライカーを失ったのが痛手でした。
その気になれば大物ストライカーの一人ぐらいとれる余裕があったはずなんですが、ベテランのドストと若手のヨヴェリッチという控えめな補強にとどまり、アンドレ・シウヴァもミランとの利害の一致でレンタルで獲得できた感じでした。
レビッチとアンドレ・シウヴァの今季のそれぞれのチームでの活躍を見れば、今季終了後に両方ともそのまま完全移籍の流れになるんじゃないか…と筆者はうっすら考えています。
ブンデスリーガ好きの筆者はレビッチもフランクフルトに戻ってきて、アンドレ・シウヴァも残ってもらって来季は共闘になれば嬉しいけどもさすがにそれはなさそう…(^^;)
今季のアンドレ・シウヴァのポジション争いについて
フランクフルトは1トップか2トップのどちらかになります。
アンドレ・シウヴァはトップ下でも適性があるとされることもありますが、それはシャドーストライカーの意味合いが強いと思ってるので、筆者としてはセンターフォワードだと思っています。
32歳 ニコライ・ミュラー
30歳 ドスト(オランダ代表)
負傷離脱:2019/10/05~2019/10/15
2019/10/23~2019/10/29
2019/11/26~2019/12/13
2020/01/31~2020/02/12
2020/02/19~
23歳 鎌田 大地(日本代表)
負傷離脱:2020/01/09~2020/01/20
20歳 ヨヴェリッチ
合計 6名→4名
今季からの新戦力はアンドレ・シウヴァとドストの2人です。
シーズン前から戦力外とされていたニコライ・ミュラーは移籍までに少し時間がかかって秋にチームを去ったし、ヨヴェリッチは冬のマーケットで出場機会を求めてアンデルレヒトに武者修行のレンタル移籍となりました。
現在残っている4人のFWの中で中盤でもプレーできると言えるのは鎌田だけじゃないかと思います。
アンドレ・シウヴァは加入したのが9月だったので、開幕からの数試合は出ていません。
シーズン前半戦
まずは2トップでチームの戦い方を一番知っているパシエンシアとヨヴィッチの後釜として期待されていたヨヴェリッチを組ませてみたものの、期待したほどの攻撃力を発揮できませんでした。
パシエンシアもヨヴェリッチもテクニカルな選手ではなく、動き出しやダイレクトプレーなどで勝負するタイプで、特にヨヴェリッチはまだトップレベルには程遠いと感じました。
アンドレ・シウヴァがやってきたことですぐにヨヴェリッチが外れて、パシエンシアと組むのはドストとアンドレ・シウヴァの2択になりました。
当然オフシーズンにチーム練習も行っておらず、合流したばかりのアンドレ・シウヴァがすぐにチーム戦術に慣れるわけもなく、まずはドストがパシエンシアと2トップを組むことで落ち着きました。
ドストはパシエンシアとプレースタイルは似ているけど、ドストは長身と確かなフィジカルの強さがあり、ゴールへの嗅覚が鋭いので決定力が高いです。
パスやドリブルなど得意でないドストは地味で目立たないですけど、ボックス内においてはバスケ選手のような頼もしい存在になります(^^;)
ドストはちょいちょい足を痛めて離脱していたので、アンドレ・シウヴァはELみたいなレベルの高い試合も交えながら少しずつ試合になじんでいきました。
ELでこそ活躍が目立った鎌田でしたが、リーグ戦ではあくまで中盤のサポート役に徹していてなかなかゴールチャンスはありませんでした。
シーズン後半戦
調子を落とした昨年末からフランクフルトは徐々に1トップにシフトしていきました。
おそらく絶好のターゲットマンであるドストが最適なチョイスだったと思いますが、ドストのコンディションは安定していません。
パシエンシアは1トップだと守備力の高いチーム相手に苦戦する傾向があるため、やっぱりテクニックでも上回りプレーの幅も広いアンドレ・シウヴァが有利でした。
ドストの離脱中はアンドレ・シウヴァとパシエンシアを使い分けていく雰囲気になっていくと思います。
両サイド攻撃に関しては2トップの時となんら変わりはないものの、パスの中継役となるトップ下の鎌田やガチノヴィッチらは相手DFをひきつけてセンターフォワードの負担を軽くしてあげないといけないことも多くなります。
なぜならトップ下がゴールを脅かすような直接的な何かをしてこないようだと、DFは1トップに対してクロスにさえ気を付けて動きを見失わないようにすればいいので守りやすくなってしまいます。
フランクフルトのストライカーたちは独力でごりごりゴールを奪えるタイプじゃないので、結局はそれぞれの個性と中盤の選手との相性も大事なのかなと思っています。
どんな形であれアンドレ・シウヴァ、ドスト、パシエンシアとこの中で絶対的エースとまで呼べる存在はいないので1トップのポジション争いはシーズン終了まで続いていきそうです。
今の状況だと当然のことですが、リーグ戦だけでなくカップ戦も延期になっています。
先日はフランクフルトの選手に続いてスタッフ数名の感染も報告されました。
現在、チーム活動ももちろん停止して、検査を終えた選手はそれぞれで自宅待機となり、自宅でトレーニングなど個々で体づくりに取り組んでいるようです。
おそらく世界中のサッカーは5月の再開を目指していて、少なくとも4月中の再開はないと考えられます。