オーストリア人の父とフランス人の母を持つ、ストラスブール生まれのフランス人サイドバック。
鋭くコントロールされたフリーキックの名手であり、スター選手と比較しても遜色ないレベルの技術を誇る。また攻守に攻撃的な姿勢を持ち、持ち前のボールコントロールによるチャンスメイクやドリブルなど、アタッカーとしても基本性能が高く優秀である。
シュミットは2019年の夏にアウグスブルクから完全移籍(移籍金は400万)してきて、4年ぶりの古巣復帰となりました(^^♪
シュミットの生まれ育ったフランスのストラスブールはフランス北端のドイツとの国境になるそうで、ストラスブールとフライブルクの間は日本の東京と大阪よりもはるかに近い距離です。
筆者は高く評価しているものの、一般的にはあまり注目されてこなかった選手です(^^;)
これまでシュミットがプレーしてきたアウグスブルクやホッフェンハイムもステップアップになるような派手な活躍はしてなくて、結局のところフライブルクで落ち着いてるなという感じです。
これまでフライブルクは何人かフランス人選手が在籍していましたが、たぶんその中でもシュミットはいちばん活躍してるほうだと思います。
シュミットは今季加入しましたが、フライブルクでは通算6シーズン目となります。
シュミットがいない間のここ数年のフライブルクは今季はシュツットガルトにレンタル移籍中のシュテンツェルが右サイドバックを担当していました。
シュテンツェルはドルトムントの下部組織出身で才能もあるし、試合をこなすごとに熟してきた選手だと思いますがなぜわざわざレンタルに出したのか個人的にはよくわかっていません。
実際に即戦力のシュミットが加わったことでシュテンツェルの抜けた穴はカバーできましたが、それでも右サイドバックの層は薄いチームなのでシュテンツェルを残しておく選択肢があっても良かったはずです。
かたやアウグスブルクがシュミットの代わりに獲得したのが、元スイス代表ではあるもののすっかりベテランの域に達したリヒトシュタイナーでした。
全盛期のリヒトシュタイナーならともかく、アウグスブルク側はシュミットの穴埋めにはなってなさそうな気がしました(^^;)
今季のシュミットのポジション争いについて
前回のギュンターでも書いたように、シュミットは左サイドのギュンターと対をなす関係性で右サイドが主戦場です。
サイドバックの特性が強いギュンターよりも、シュミットはキッカーとしても優秀で攻撃的な選手でもあるので、右サイドバックだけでなく右サイドハーフもやるため、右サイドの選手をすべてリストアップします。
33歳 フランツ
30歳 ラヴェ
29歳 シュミット
27歳 キュブラー
負傷離脱:2019/10/14~2020/04/30
26歳 ハベラー
合計 5名
サイドバックができるのはシュミットとキュブラーだけです。
他はサイドハーフの選手ですが、フランツもハベラーも中盤を器用にこなすユーティリティプレイヤーで本職はセンターハーフだと個人的には思っています。
シュミットは今季のフライブルクで今のところ欠場したのは1試合だけで、ほとんど右サイドを独占しています(^^;)
しつこいですが、このチームは左にギュンター、右にシュミットはもはやお決まりのパターンとなっています。
シュミットのギュンターとの決定的な違いはやっぱり鋭いキックで、シュミットはボールを蹴らせてナンボという選手ですね。
怪我で長期間離脱を強いられたキュブラーは未だ試合に出る気配はなく、サイドハーフのラヴェは理由はわかりませんが全く戦力になれていません。
フランツとハベラーが右サイドに入るのはかなりイレギュラーなケースと言えるので、ポジション争いと言っても少なくとも怪我しないかぎりはシュミットの地位が揺らぐことはないでしょう。
シュミットの定位置を脅かすとしたらドリブル技術とキープ力で張り合えるハベラーぐらいですが、ハベラーはディフェンス力が乏しいのが弱点だと個人的には考えてるので3バックや5バックではかなり使いづらいですね(^^;)
シュミットはチームでもトップクラスのスコアラーでもあるわけで、彼を外す選択肢は今のチームにはまずないと言い切れます!
とは言っても、サイドが本職じゃないハベラーをコンバートしないかぎり、レンタル加入のラヴェは出場機会がないままチームを去りそうですし、シュミットの代役となれる選手を今後発掘していかないといけませんね。
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— Bundesliga English (@Bundesliga_EN) 2020年5月18日
祝!ブンデスリーガ再開ですね!
再開が発表されてからも一部のチームで感染者が出たり、試合が開催される瞬間までずっともやもやしてました(>_<)
こうして第26節のすべての試合が無事に開催されたことに心からホッとしています。
もちろん、ここにいたるまでにたくさんの人の努力や奮闘がありました。
試合も再開できたものの、けが人も続出したそうで、まだクリアすべき課題も少しありました。
ここからまた来週、再来週と試合ができるかもその時にならないとわかりません。
ドイツ国内が何事もなくまた一歩一歩、日常を取り戻していけることを願っています(^^♪