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アルマミ・トゥーレ(フランクフルト) ★オートグラフ20/21

アルマミ・トゥーレ

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モナコの下部組織出身のフランス人で右サイドバック

非常に走力や加速力に優れていて、足元のコントロール技術も高い攻撃的なサイドバックである。主にPA付近での駆け引きも得意としている。守備では積極的に相手の懐に飛び込むようなアグレッシブなボール奪取ができる。

 

 

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トゥーレは2019年の冬にモナコから完全移籍(移籍金は75万€で4年半契約)してきました(^^♪

19歳でモナコのトップチームに昇格して、レギュラーとまではいかなくても準レギュラーぐらいの立ち位置でモナコの試合に出場して一定の結果を残してきました。

トゥーレは公式でフランス国籍とされていますが、マリにルーツを持つアフリカ系のフランス人です。

フランクフルトには同じフランス人DFでエンディカがカメルーンにルーツを持っていたり、ファレットはギニア国籍ですが生まれがフランスだったりと似たようなルーツを持つ選手がいます。

もちろんフランクフルトに限らず、ライプツィヒメンヘングラートバッハなどブンデスリーガには多くのアフリカ系フランス人が在籍しています。

それも特に才能のある若手が多い傾向にあるような気がするし、ここ数年は特にブンデスリーガでもフランス人やスペイン人など若手の底上げに貢献しているなと感じています。

 

 

 

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トゥーレは今季のフランクフルトで3シーズン目を迎えています。

移籍の理由はより多くの出場機会を求めてということでしたが、先述のように近年は多くのフランス人がブンデスリーガに進出しているために魅力を感じたとのことでした。

また、トゥーレは後のインタビュー記事では同じモナコの下部組織出身で友人でもある元ドルトムントのアブドゥ・ディアロ(現PSG)にも助言をもらったとコメントしていました。

今では攻守にわたりチームの中心となっているヒンテレッガーとローデも当時はレンタルでしたがトゥーレの同期となります。

そもそもトゥーレはモナコではポジション争いに負けて出場機会が減ったというより、太ももの怪我による離脱によるところが大きく、そのせいで他の選手に遅れをとってしまったという見方もできました。

フランクフルト加入後も再び太ももの怪我ですぐには試合に出れませんでしたが、トゥーレ自身も好んでいたセンターバックとしてフランクフルトの3バックを支えていました。

その翌シーズンのトゥーレは特に怪我もなく一定の出場機会を得ることに成功していますが、ヒュッター監督が4バックもオプションとしたことで右サイドバックサイドハーフでの起用もされるようになりました。

それはキャプテンでベテランのアブラハムセンターバックとして定位置をつかみ始めたことも影響したかもしれません。

 

 

 

今季のトゥーレのポジション争いについて

今季で3シーズン目を迎えるヒュッター監督はベースとなる3-4-1-2を採用しています。

選手の入れ替えはあっても基本的にコンセプトを変えずにやってきたので、かなりチーム戦術も浸透してきて今季はその真価が問われるシーズンになると思います。

センターバックの層が厚く、シーズンが始まったばかりの現時点ではトゥーレの起用は右ウイングバックとみていいのではないかと思われますのでそのポジションに絞ってピックアップします。

 

 

30歳 United States チャンドラー(アメリカ代表)

29歳 Switzerland ツバー(スイス代表)

28歳 Germany ドゥルム(元ドイツ代表)

27歳 Germany ダ・コスタ

24歳 France トゥーレ

 

 

ほぼ全員が攻撃・守備両方のサイドをこなすことができます。

ツバーだけがどちらかというと攻撃に特化したスキルの持ち主ではないでしょうか。

今季からの新戦力もこの中ではツバーだけです。

 

 

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フランクフルトの試合を頻繁に見ていると気づくんですが、フランクフルトは攻撃の際に極端にコスティッチに頼る傾向にあって左サイドに起点が集中します。

それだけコスティッチが縦にボールを運ぶ力があってクロスの質も抜群に高いということです。

昨年はELでも強豪と対戦して、それだけじゃ通用しないことがあるのも浮き彫りになったので、右サイドをいかに活性化させることができるかが今季を占うと言っても過言じゃないはず。

選択肢はいくつかありますがわかりやすい解決方法は2つあって、一つは左サイドのコスティッチと同じタイプの選手を右サイドに置いて対をなす関係にすること、もう一つはその真逆でコスティッチと全く違うタイプを右サイドに置くことです。

コスティッチは縦への推進力とクロスが最大の魅力ですが、カットインするほどのドリブルテクニックはなく強引なミドルシュートもあまり打ちませんし、守備は下手ではないけどももともと得意なほうではないです。

例えばツバーのようなアタッカータイプが右サイドにいれば、局面によっては相手の意識をひきつけることができて、2トップやその後ろの鎌田が裏を狙いやすくなったりします。

これまでのようにコスティッチが左で起点になり続けていれば自然と右サイドには大きなスペースが生まれるので、そこをツバーやトゥーレのようなスピードと足元の技術に長けた選手が効率よく攻めていく方法もあります。

ただ、ツバーは左サイドからドリブルでカットインするほうが得意なので、もしかしたら右サイドではあまり起用されないかもしれません。

トゥーレはゴール前にも積極的に顔を出せる選手でそういう一面はチャンドラーにもあります。

トゥーレとチャンドラーは少し共通点もありますが、経験豊富で機転が効くのがチャンドラーで、フィジカルと機動力を前面に押し出せるのがトゥーレだと考えています。

リストの中で守備力があるのはと言うと、やっぱりセンターバックにも適性があるトゥーレが少し有利と見ています。

これまでフランクフルトは強力なサイドアタッカーを相手にしてきて、ダ・コスタは裏を取られがちだったし、チャンドラーじゃスピードについていけてなかったりしたのでトゥーレにはその対応力にも期待がかかっています。

アシスト能力が高いダ・コスタにはこれまで多くの出場機会を与えられましたが、右サイドを真に活性化させることができなかったので今季はサブ要員となる可能性が高いです。

そしてドゥルムについてはフランクフルト加入以降で片手で数えるほどしか試合に出てなくて、今季は移籍するかと思っていたけどチームに残ったとしても出番はないに等しいと思われます。

これらのことをまとめると、今季の右ウイングバックとしてファーストチョイスはトゥーレで、チャンドラーとダ・コスタが2番手、左サイドでコスティッチと争う可能性のあるツバーは3番手ぐらいになるんじゃないかと思っています。

最後に一つ付け加えるとこのチームのサイド攻撃には2ボランチのボールさばきとボール奪取、鎌田みたいなトップ下のキープ力や流動的なポジションチェンジも重要になってくるのでその連動性にも注目してもらえたらと思います。

 

 

 

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フランクフルトは今朝終わったばかりの第2節のヘルタ戦に圧勝しました(^^♪

ただ、コスティッチが前半の早々に接触プレーで負傷交代となり一時は不安が漂っていました。

両チームとも球際が激しくて選手が倒れこむシーンもたびたび見られるタフな試合でした。

イエローカードはフランクフルトのほうが多かったけど、ホームのヘルタ側に不利なジャッジが少しあったように個人的には思います。

PKとセットプレーをモノにした形ですが、コスティッチからツバーに代わってからもフランクフルトは折れることなくやれたのでそれはプラスにとらえていいでしょう。

むしろ、リーグ戦のこんなに早い段階でコスティッチのいない攻撃パターンを確認できたことは今後に必ず活かせるはずです。

新型コロナウイルスの影響でどこまでクラブが対応してくれるか心配ではありますが、今季もいただいたオートグラフをもとに選手の紹介とチームの分析を可能な限り並行していきますので、ブンデスリーガに興味のある方はぜひとも読んでいただき、意見やコメントなどどんどんいただけると嬉しく思いますのでよろしくお願いします(^^♪

 

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