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ルカ・キリアン(マインツ) ★オートグラフ20/21

ルカ・キリアン

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ドルトムントの下部組織出身で、元プロサッカー選手の祖父を持つドイツ人センターバック

190cmを超える長身であるが機敏で足も速く、球際での強さや寄せの速さ、相手とボールの間に入ってボールをキープするのを得意としている。

 

 

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キリアンは2020年にパーダーボルンからマインツに完全移籍(移籍金は200万€で4年契約)してきました(^^♪

少年時代はドルトムントのホンブルッフのアカデミーに所属していたそうで、そこはマリオとフェリックスのゲッツェ兄弟がいたことでも知られています。

ところで今でこそドルトムント香川真司(現ガラタサライ)の影響もあって、日本でも人気のクラブの強豪クラブになっていますが、ドルトムントで生まれてかつドルトムントのプレイヤーとして成功した選手はどれぐらいいると思いますか?

ドルトムントノルトライン=ヴェストファーレン州に属する大都市の一部なんですが、実はビックリするほどドルトムント出身のサッカー選手は少ないのです(^^;)

ざっと名前を挙げるとしてもいちばん有名なのは今のミスター・ドルトムントとも言うべきロイス、現在のドルトムントのゼネラルマネージャーのツォルク、元ドルトムントのドイツ人DFのグロスクロイツドルトムント出身者です。

キリアンはドルトムントU23から当時は1部に昇格したパーダーボルンとプロ契約を交わしました。

しかし、ドルトムントのユースからはサンチョやレイナやムココのような才能のある選手はドルトムントのトップチームに昇格していくけれど、キリアンのように他のブンデスリーガのチームと契約する選手も多くはありません。

だいたいのドルトムントのユースっ子はトップチームに昇格できなければ2部以下のチームや海外に活躍の場を求めていきます。

キリアンの前にブンデスリーガ1部のチームでドルトムントのユースからプロになった選手は、おそらく2013年にハンブルクと契約したデミルバイ(現レヴァークーゼン)ではないかと思われます。

キリアンはU21ドイツ代表の選手でまだまだこれからの選手なのでどのように進化していくのかとても楽しみです(^^♪

 

 

 

kicker.town

 

キリアンは今季のマインツで移籍初年度を迎えています(^^♪

パーダーボルンが1部に昇格した昨季にはプロ入りしたばかりでも多くの出場機会を与えられてチームで存在感を発揮しました。

残念ながら総合力で劣るパーダーボルンは1年で2部に降格してしまいましたが、積極的にゴールを奪いにいくスピーディなサッカーは見ていてとても爽快感がありました。

キリアンがパーダーボルンで出場した試合では、バイエルン戦、ドルトムント戦、ライプツィヒ戦、フランクフルト戦と勝利こそしていないものの、これらすべての強豪相手にパーダーボルンは2得点をたたき出しているほどの攻撃力です。

個々に癖の強い将来性のある選手たちがパーダーボルンに揃っていましたが、その中から今季にドイツの1部のチームに移籍したのがキリアンだけでした。

キリアンはU21ドイツ代表でもプレーするほど将来を期待される逸材であり才能なので、降格したパーダーボルンよりもトップリーグでのプレーを選択するのは自然な流れでした。

今季のマインツの補強はほぼフリートランスファーとレンタル移籍で、移籍金が発生したのはキリアンの200万€だけでした。

マインツセンターバック事情としては特に層が薄いわけでもなく、ベルが夏に契約を延長せずに退団かと思われたものの結果としてチームに残っているので、キリアンの加入でむしろセンターバックの層は厚くなったと感じます。

 

 

 

今季のキリアンのポジション争いについて

キリアンのプレーの特徴ならおそらくサイドバックにも適性があるしコンバートされる可能性はあります。

若いと言えどドルトムントのユースでセンターバックとしての実戦経験は豊富で、他のポジションにも実力者はいるのでセンターバックだけをリストアップします。

 

 

29歳 Germany ベル

27歳 Germany ハック

25歳 France ニアカテ

24歳 Netherlands シン・ジュスト(オランダ代表)

21歳 Germany キリアン

 ※負傷離脱:2021/04/04~

合計 5名

 

 

ベルとハックは生粋のセンターバックでそれ以外のポジションは考えられないですね。

ニアカテは貴重な左利きでサイドバックもこなせます。

シン・ジュストはサイドバックもできるしボランチもできるしでなかなかの汎用性を持っています。

キリアンが誰に近いのかと言われると、あいまいですがベルとシン・ジュストの中間ぐらいでしょうか(^^;)

 

 

シーズン前半戦

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前半戦のこのフォーメーションでは監督の影響もあって定位置が定まっていませんでした。

センターバックもニアカテだけは固定で、あとはハックだったりシン・ジュストだったり…。

サイドバックの主力だったバクがヴォルフスブルクに引き抜かれてしまうと適任となる選手がいなくて、シン・ジュストが一時的に右サイドバックを担当しました。

前半戦のマインツは監督の迷走でチームも不穏な雰囲気が漂っていて、それは主に守備面で大きく悪影響を与えたと思います。

守ろうとしても個々がバラバラにプレーしていてチームとしての守備ができていない状況でした。

最終ラインも3バックと4バックを無意味に変えられては選手もコロコロと配置が変わったので、誰が良いとか悪いとか、そういうことさえ語るレベルになかったと思います。

それでもニアカテとシン・ジュストはレギュラーでやってきた下積みもあり、やりづらかったなかで我慢してよく戦ったと思います。

バクの移籍が最終ラインに与えた影響は決して少なくないけど、だからこそシン・ジュストがいろんな役割を任されてキリアンやハックには出場機会が与えられたという見方もできます。

ベルだけは前半戦ほぼまるまるベンチ外でしたが、思い返せば後半戦に向けてDF陣の良し悪しは明確に見られたのが良かったのかもしれません。

 

シーズン後半戦

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スヴェンソン監督就任以降は一貫して3バックを貫いています。

中盤はボランチが1人だったり2人だったりという変化をつけて戦っています。

スヴェンソン監督の就任で急に復活を果たしたのがセンターバックの中央を務めるベルでしょう。

実はスヴェンソン監督自身もマインツでプレーしていたセンターバックで、ベルが若手だった約10年前にはチームメイトでもありました。

今季途中から就任したスヴェンソン監督にとってベルは初対面ではないので、立場が変わっても何かとお互い気を許せるところもきっとあると思います。

スヴェンソン監督自身がセンターバックをやっていたこともあり、このポジションの選手たちに対する理解があると思うし、扱い方も上手いだろうなと思います。

まずスヴェンソン監督の下で急成長というか本来の姿を取り戻したのが間違いなくニアカテです(^^♪

センターバックとしての守備力は当然のこと、足元の巧さとフィジカルを活かした爽快なドリブルでの攻撃参加は、単純にサッカー選手としての総合力が非常に高いと言えます。

これから全盛期を迎えるであろうニアカテはセンターバック陣のなかでもずば抜けた能力を持っていて、おそらくこのポジションではマインツどころかブンデスリーガ全体でもトップ5には入ります。

そして同じようにテクニカルな一面を持つのがシン・ジュストで、彼はドリブルよりもスピードや反応速度で攻守に貢献できるタイプで、ビルドアップやパスにも定評があります。

ニアカテとシン・ジュストという豊かなプレーができる選手がセンターバックの両側にいることで、中盤が下がりすぎることなく高い位置を維持できるのはかなりアドバンテージになります。

この2人が攻撃面でも強さを発揮するので、バランスを考慮すると真ん中にはゴール前で長身を活かし体を張って守れるタイプで経験の豊富なベルが適任ということでしょう。

ベルと似たタイプがハックであり、前半戦で出場機会を得たハックは後半戦ではベルのバックアップとなっています。

ではキリアンはどこに当てはまるかと言うと、キリアンもどちらかというとベルやハックに近いタイプです。

シン・ジュストのようにビルドアップも得意としているのでボランチもできますが、コールを獲得した時点でその選択肢はありません。

ニアカテのポジションが鉄板なので、キリアンはセンターバックの中央か右のどちらかになりますが、キリアンがパワフルなストライカーに真っ向勝負で勝てるかどうかが怪しい…。

であるなら、シン・ジュストと同じ役割をこなしてもらうのが無難なのでシン・ジュストのバックアップになる可能性が高いです。

残念ながらキリアンは今月になって怪我でしばらく離脱してしまってるので、復帰したとしてマインツも残留がかかるシビアな戦いが続くため、今季中の出場機会はかなり限られるでしょう。

とはいっても最終ラインもタフなゲームが多くなるので、アクシデントが起こればまたいろんな可能性が出てきます。

筆者の考えでは、今の3バックのチョイスはベストであり、何もなければこの3人で今季残りを戦いきると思っています(^^♪

 

 

 

 

前節のマインツはホームでケルンに勝利して残留に向けて大きな勝ち点差を獲得しました(^^♪

バレイロとニアカテは素晴らしいプレーを見せてくれたのでベストイレブンにも選ばれています。

 

 

ブルカルトが試合中に相手選手との接触で脳震盪で倒れて少し試合が中断するハプニングがありました。

その後の情報で大事には至らなかったということで離脱のお知らせはなかったけど、もしかしたら念のため次の試合は欠場するかもしれません。

 

さてマインツの次節は引き続きともに残留争いをあいているヘルタとの対戦です(^^♪

順位も隣どうしでどちらにとっても負けられない試合になります。

マインツはケルンには勝っても勝ち点差は5で、残り6試合の最大勝ち点が18とするとじゅうぶんに引き離してるわけじゃありません。

ましてやマインツは残り6試合のうちラスト4試合でバイエルン→フランクフルト→ドルトムントヴォルフスブルクと上位との連戦…。

ヘルタ戦での勝敗がマインツの運命の分かれ道と言っても過言じゃないですね。

 

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