ゴール前でのヘディングの強さが最大の武器であるが、足元の技術にも優れていてビルドアップやパスを駆使して攻撃の起点にもなれるほか、守備範囲が広くてカバーリングも得意としている。
カバクは2019年の夏にシュツットガルトから移籍(移籍金は1500万€で5年契約)してきました(^^♪
シュツットガルトにいきなり現れて、シャルケであっという間に名をあげるまで弾丸のようなスピードでした(^^;)
おそらく今後何年にわたって海外サッカーで最も有名なトルコ人選手になる可能性が高いのがカバクです。
まだ10代にしてすでに完成度の高いプレーは見せているし、またあっという間にシャルケより上のチームに引き抜かれそうです。
トルコ人で言えばシャルケでは同じく最近代表デビューしたクトゥジュがいます。
トルコ系ドイツ人ということにはなるけど、両親がトルコ人のメルシャンもいますね。
トルコ系ドイツ人というと最近はドイツ代表のエジル(現アーセナル)が話題になったりしましたが、ブンデスリーガではけっこう多いほうです。
ドイツ代表のギュンドアン(現マンチェスター・シティ)もトルコ系ドイツ人ですし、ドイツとトルコの関係性は良くも悪くもなかなかに深いものです。
あとカバクはガラタサライ出身ということで、当然日本代表の長友佑都はが元チームメイトであり、ポジション的に左サイドバックと左センターバックという関係性で何度かプレーしてるはずです。
キッカーの記事にもありますが、カバクは現時点でシュツットガルトがクラブ史上最高額の1100万€で獲得した選手です。
ちなみにシュツットガルトがクラブ史上最高額で放出した選手はカバクと同時期に移籍したフランス代表のパヴァール(現バイエルン)で3500万€と圧倒的な数字です(^^;)
シャルケがカバクの獲得に支払った1500万€というのも、シャルケではクラブ史上4位の数字であり、それはチームメイトの同じポジションのサネとスタンブリの移籍金のちょうど合計にあたる金額です。
シュツットガルトは昨季に降格が決まるずっと前にすでにパヴァールのバイエルン移籍は決まっていましたが、カバクに関してはやっぱり降格したことが移籍の決め手になりました。
降格したシュツットガルトの選手流出は避けられず、センターバックにしても有力な選手を連れてこれなかったので今季は元ドイツ代表のパドシュトゥバーが頼りなんじゃないかと思います(^^;)
そしてどこまでが事実かは把握できませんが、カバクに関心を示していたクラブはかなり多く、マンチェスター・ユナイテッドやミランなど主にプレミアリーグやセリエAのチームから注目されていたと聞いていますし、実際にこの中のどこかはオファーも出していたそうですが、カバクは前々から接触していたシャルケを選びました(^^♪
シャルケはサネとスタンブリとナスタシッチと主力のセンターバック3人が残っていたけど、これまでのように3バックを採用する可能性のあるチームでぴったり3人じゃマズいので今後も見据えてカバクを獲得しました。
今季ここまでカバクの力がこんなに必要になるなんて、たぶんシャルケもこのときは思ってなかったはずですが(^^;)
今季のカバクのポジション争いについて
ヴァグナー監督はハダースフィールドでも5バックや3バックを採用してきましたが、シャルケでは一貫して4バックにしています。
たぶん新戦力で右サイドバックのケニーに好感を持っていてそこを活かしたいという想いもあってだと推測します。
この形が大きく変化することはないと思うのでカバクはセンターバックの2枠を争っています。
30歳 オツィプカ
29歳 スタンブリ
負傷離脱:2019/10/27~
29歳 サリフ・サネ(セネガル代表)
負傷離脱:2019/11/04~
負傷離脱:2019/11/01~2019/11/22
22歳 ティモ・ベッカー
21歳 マッケニー(アメリカ代表)
負傷離脱:2019/12/16~
19歳 カバク(トルコ代表)
負傷離脱:2019/07/03~2019/08/26
合計 7名
ある程度シャルケを知っている人ならなぜセンターバックのリストでオツィプカが入ってるのか疑問に思うはずですがそれについては後ほどさらっと触れます。
ベッカーというのは4部のチームから獲得したアマチュア出身の選手です。
3バックならある程度決まった並びになりますが、4バックだとこの中から選ぶのはちょっと悩むところですね(^^;)
シーズン前半戦
今季も経験豊富で守備にインテリジェンスを持ったスタンブリと、長身でパワフルな守備力だけでなくセットプレーでも強いサネがセンターバックコンビとしてスタートしました。
FWの得点力がなかったぶん、中盤がうまく機能することで攻撃力のあるシャルケがまたみられるようになりました(^^♪
シャルケは4バックでスタートしながらも終盤にカバクなどのセンターバックを投入することで5バックや3バックにシフトすることでコンパクトに守り、最小限の失点でゲームを締めくくることに多く成功しました。
しかし、それはセンターバックの要であるスタンブリとナスタシッチとサネが相次いで負傷した11月から大きく変わります。
そこからスタメンに名乗り出たのがカバクで、当初は本来はセンターハーフなど主に中盤でプレーするポリパレントなマッケニーがカバクとセンターバックを組むことになりました。
ところが明らかに準備が足りていない状況での急造コンビではスキも多くて、カバク&マッケニーで臨んだ試合では2失点以上が確定しています(>_<)
さらに12月にマッケニーまで負傷すると、まだセカンドチームでプレーするベッカーではなく、長くシャルケの左サイドバックをやってきたオツィプカがセンターバックにコンバートされました。
オツィプカはフランクフルト時代以来およそ3年ぶりぐらいになり、シャルケでは初めてセンターバックで先発しました。
マッケニーとオツィプカという本職じゃない選手を使わざるを得ないピンチのなか、カバクの存在は非常に大きかったです。
試合を重ねるごとに試合の流れを見ながら動けるようになってるし、攻撃参加も積極的でセットプレーでも活躍を見せてくれました♪
シャルケは苦しい試合も攻撃陣のおかげでなんとか勝ち点を拾ってこれたので、カバクを多く実践で起用できたことやオツィプカが予想以上にポジションの不慣れを経験でカバーできたことを示せたのは監督にとっても今後に向けて興味深い前半戦だったと思います。
シーズン後半戦
後半戦はスタンブリとサネとナスタシッチの中から最初に復帰した選手とカバクでセンターバックを組むことが予想されます。
肩関節の脱臼で復帰が2月以降になることが報じられているマッケニーは復帰後は本職の中盤でプレーしてるかもしれません。
スタンブリの骨折の度合いがわからないけど、試合で膝を痛めたサネも少し時間がかかりそうなので、予想ではナスタシッチが最も軽症とみて真っ先に復帰すると思っています。
スタンブリとサネのコンディションが戻ってきたときに監督がカバクを継続して先発させるのか、それともまたスタンブリとサネのコンビに戻すのかが後半戦のこのポジションのポイントになります。
ヴァグナー監督が3人とも使いたいがためにスタートから5バックということもじゅうぶんにあり得る話です。
定位置確保が難しいのはむしろナスタシッチのほうで、ディフェンスリーダーであるスタンブリはなるべく外したくないのでカバクとサネとが争う形になるか?といった感じではないでしょうか。
昨季の冬はまさかのナウド(現モナコ)が移籍ということもありましたけど、今季の冬はセンターバックの増減はたぶんないでしょう(^^;)
Mit Suat #Serdar und @Amine_000 haben es gleich zwei Schalker in die @kicker_bl_li -Elf der Hinrunde geschafft. Absolut verdient! Oder was meint ihr?
— FC Schalke 04 (@s04) 2019年12月26日
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アクシデントがありながらもシャルケはリーグ5位とかなり良い調子で前半戦を折り返しました(^^♪
ケニー、ゼルダル、アリ、ラマンが特に中心となって活躍したように思うし、バランスも良くなってきて後半戦の完成度にも期待を寄せています。
シャルケはウィンターブレイクで日本人も多く所属するシント・トロイデンと、2部のハンブルクとの2つのトレーニングマッチが組まれています。
後半戦は2位のメンヘングラートバッハ戦で開幕して、さらに3位のバイエルン戦とかなりハードなスタートになります(^^;)
ここを勝ち点とって乗り切ったらシャルケの強さはいよいよ本物だと思うし、きっと今季のブンデスリーガは一段と荒れそうですね。