パリ・サンジェルマンの下部組織出身で、マリ人の両親を持つフランス人サイドアタッカー。
左利きで170cmと小柄なドリブラーで、スペースを活かして味方をアシストすることができ、サイドでボールを持てば爆発的なスピードで相手を抜き去るほどの繊細なボールタッチとテクニックを備えている。
ディアビは2019年の夏にパリ・サンジェルマンから完全移籍(移籍金は1500万€で5年契約)してきました(^^♪
フランスのパリからドイツのレヴァークーゼンへは電車で行けるそうですが、この両国の間にはベルギーがあって、ベルギーを通過して行き来ができるそうです。
国をひとつまたぐと遠いイメージですが、ベルギーはヨーロッパ屈指の狭い国で関東地方ぐらいの面積しかなく、オランダなども含めサッカーにおいてこれらの国で選手間の移籍が多いのはその距離間隔も理由のひとつになっています。
パリ・サンジェルマン出身の選手はコマン(現バイエルン)やエンクンク(現ライプツィヒ)やザガドゥ(現ドルトムント)など、近年のブンデスリーガでもなかなかのブランドになってきました。
パリ・サンジェルマンは今じゃ圧倒的なフランス最強クラブで、ディアビのポジションにはディ・マリアやエムバペやネイマールなど世界トップクラスの選手が並んでいるなかで、ディアビは10代でかなり多くの出場機会を与えられた珍しい選手です。
パリ・サンジェルマンにはシャルケから移籍した選手が3人もいるので、ディアビもレヴァークーゼンで成功できればいずれまたパリに戻ることがあるかもしれません。
また、ディアビは現在はU21フランス代表としてもプレーし、今年の東京オリンピックメンバーの候補でもあります。
U21フランス代表ではさっきのザガドゥだけでなく、ウパメカノ(現ライプツィヒ)、エンディッカ(現フランクフルト)、キュイザンス(現バイエルン)、トディボ(現シャルケ)など他にもたくさんの仲間がブンデスリーガでプレーしています。
これまでいろんな国の有望な若手選手をそれなりに高額で獲得してきたレヴァークーゼンですが、実はフランス人を獲得したのはディアビがほぼ初めてです(^^;)
ほぼというのは、10年以上前に所属していたセネガル人のリカルド・ファティ(現アンカラギュジュ)は、フランス生まれでありながら父親の故郷であるセネガル国籍によってセネガル代表でプレーしたからです。
ディアビも両親がアフリカ人なので似たようなルーツを持っていますが、彼は少なくともサッカー選手としてはフランス人であり続けるのではないかと思っています。
レヴァークーゼンは夏にアミリとデミルバイというセンタープレイヤーをホッフェンハイムから獲得しましたが、サイドアタッカーに関してはディアビだけでした。
フォランド、ベイリー、ベララビ、ハフェルツとここ数年の主力アタッカーがチームに残っているので必要以上に人数を増やすこともないとの判断でしょう。
ただ、さすがに今季終了後は誰かが移籍する可能性が高く、今後を見据えても早めに次の主力選手候補を育成しないといけませんし、ディアビには大きな期待がかかっていると思います。
前所属のパリ・サンジェルマンのほうは1億€近い派手な補強予算を使っていて、若い選手を手放してテレビゲームのごとく即戦力を集めてしまいました(^^;)
今季のディアビのポジション争いについて
システムは4-2-3-1or4-3-3になるのでディアビはサイドハーフかウイングでプレーします。
ディアビは突破するだけでなく、スペースや味方の位置を見ながらピッチを広く駆け回っているので左右どちらでもプレーできます。
29歳 ベララビ(ドイツ代表)
27歳 フォランド(ドイツ代表)
23歳 アミリ(ドイツ代表)
22歳 ベイリー(ジャマイカ代表)
負傷離脱:2019/10/17~2019/10/31
20歳 ハフェルツ(ドイツ代表)
20歳 ムサ・ディアビ
19歳 パウリーニョ
合計 7名
今のレヴァークーゼンには『エースストライカー』なる存在がいないので彼らサイドの選手がいかにチャンスを作り、チャンスをものにできるかが全てと言ってもいいほどです。
「オレが決める」みたいな我の強いアタッカーが少ないからこそコンビネーションが明暗を分けるので、結果を残したからレギュラーになれるというわけでもないのがこのチームのこのポジションで争う選手たちの難しいところですね(^^;)
シーズン前半戦
半月前にパウリーニョの記事で書いたので省略
パウリーニョはややセントラルプレイヤー寄りなのに対してディアビはサイドプレイヤーだと認識していますが、適性ポジションはほぼ一緒なので改めて書く必要もなさそうなので手抜きします(^^;)
シーズン後半戦
後半戦もカップ戦を含めて5試合ほどが消化しましたが、ディアビ個人についてはすこぶる絶好調に見えます(^^♪
自分のポジションに拘らず精力的に動き、味方のアタッカーとポジションを入れ替えながら流動的に連携に加わっていけているので、夏や秋ごろと比べるとディアビの存在感もだいぶ大きくなってきました。
レヴァークーゼンのシステムは試合の中で変わっていきますがスタートは相変わらず4-2-3-1がベースになっています。
右サイドにベララビ、トップ下にハフェルツ、この2人はほんとに怪我もしないしタフでもうほぼ固定されているので、左サイドが唯一のポジション争いと言えるかもしれません。
パウリーニョが五輪世代のブラジル代表の遠征でチームから離れていたのでちょっとハンデを背負ったスタートになってしまいました。
怪我も治って復帰はしているベイリーですが、彼もいまひとつ調子が上がらないのかすぐにスタメンに復帰する様子がありません。
フォランドも変わらずセンターフォワードで先発してからのウイングへスライドのパターンが主流になってきています。
そうしてみると自然と左サイドで残るのがディアビとアミリということになり、好調のディアビが着実にポジションを掴み始めているところです。
アミリは直接ゴールに向かうよりもボールを散らすほうが向いているので、ボランチやセンターハーフとしての需要のほうが高いと思います。
後半戦はベイリーが再びディアビからポジションを奪えるか、パウリーニョは今の攻撃陣に割って入れるかが注目されます。
またセンターフォワードのアラリオが爆発すれば、左サイドの選択肢にフォランドが加わるかもしれないのでまた構図が変わる可能性だってあります。
ディアビも体力的に完全にフル出場できてるわけじゃなく、終盤戦に向けて誰が左サイドで生き残れるか注目してみたいと思います。
Wow. WOW! WOW!!!
— BUNDESLIGA (@Bundesliga_DE) 2020年2月8日
Was für ein Topspiel am Samstagabend – @bayer04fussball ringt in einem Sieben-Tore-Spektakel den @bvb mit 4:3 nieder! #B04BVB zum Nachlesen im Liveticker 👉 https://t.co/EnnlgA3mc0 pic.twitter.com/bIsEhOxirg
レヴァークーゼンは終わったばかりのドルトムント戦で打ち合いを制して勝利しました。
どちらもポカールでの流れからそのまま来ている印象で、一進一退でどっちが勝ってもおかしくなかったですね。
レヴァークーゼンはやっぱりフォランドの動きの良さに助けられたとは思うけど、今回はアミリやシンクフラーフェンといった普段はあまり目立たない選手が頑張ってくれました(^^♪
ベイリーが途中出場ながらも結果を残したことがまた復調につながればいいなと思います。
この調子で行けばレヴァークーゼンはELのポルト戦もいい試合ができそうです。