左利きでスピードに乗せたドリブルや鋭いクロスでのチャンスメイクが持ち味で、さらに豊富な運動量も活かして攻守問わず高い走力を発揮する。
ギュンターは2012年にフライブルクU19からトップチームへ昇格し、以降に2回の契約延長を重ねて現在までフライブルク一筋です(^^♪
チームメイトのシュヴォロウとシュミットはギュンターより前にフライブルクに所属していましたが、彼らはこの数年の間に一度は移籍してまた戻ってきてるので、年数的にフライブルクで最も古株と言えるのはギュンターじゃないかと思っています。
ギュンターがトップチーム入りした当時の記憶としては、特にヤングスターというわけでもなく、あまり最初から気にかけていませんでした。
ただ、当時は同じDFでギンター(現メンヘングラートバッハ)がいて、ギンターとギュンターと名前が似ていてややこしかったことだけははっきりと覚えています(^^;)
ギュンターは少年時代からサッカーをしていたらしいんですが、プロ選手になる前は別な道も考えて何かの勉強をしていたと聞いたことがあります。
ぶっちゃけフライブルクが地味なだけにギュンターもずっと目立ってこなかった選手ですが、客観的に見てももうワンランク上のレベルでプレーしててもおかしくないような優秀なサイドバックです。
ギュンターは今季のフライブルクで8シーズン目を迎えています。
U19からの飛び級昇格でしたが、これは実は特殊な形であって、ギュンター以降でU19から直接トップチームに登録された選手はまだいません。
通常はBチームであるフライブルクⅡで数年過ごしたのち、見込みのある選手をトップチームに昇格させていくという一般的な中堅チームと同じスタイルなんです。
とはいえ、もちろんトップチームでレギュラーにない選手をBチームの公式戦で起用して鍛えるやり方もあって、ギュンターもまずはBチームで試合をスタートさせているけれど、19歳のユースっ子のギュンターがトップチームに名前を連ねただけでもかなり特殊なケースだと言えます。
ギュンターが加入したシーズンは有力な左サイドバックがおらず、右サイドが本職でポリパレントな選手であるソルク(現ニュルンベルク)が主に左サイドバックを務めました。
ギュンターが左サイドで定位置についたのはその翌シーズンからで、そこから今季にいたるまでその不屈のエネルギーで大した怪我もせず、ほとんどの公式戦を休むことなくフライブルクの左サイドを支えてきています(^^♪
クラブの資金力が小さいので代表クラスの選手をなかなか獲得できないフライブルクですが、これまでいろんなサイドバックの入れ替わりの中で誰もギュンターからポジションを奪っていないのが地味に凄いですよね(^^;)
今季のギュンターのポジション争いについて
ブンデスリーガ屈指の長期政権であるシュトライヒ監督が今季採用しているのは4-4-2or5-4-1です。
もともと4-4-2一筋だったんですが、得点を量産するよりも失点を抑えてどことでも戦えるようにするべく、ここ数年で少しずつ3バックや5バックをチームに浸透させてきました。
ギュンターはオフェンスとして特別にゴール意識やスキルが高いわけでもないので、サイドハーフはできるもののまず間違いなく左サイドバックが固定ポジションと言っていいと思います。
27歳 ギュンター(元ドイツ代表)
26歳 ハインツ
25歳 カート
21歳 イッテル
負傷離脱:2019/07/07~2019/09/01
20歳 シュロッターベック
合計 5名
5人とも左利きであり、今季からの新戦力はイッテルだけです。
長身のセンターバックであるハインツとシュロッターベックは本職のほうで試合に出れてるので実際はオプションにないですが、けが人が出た時にはコンバートされる可能性がありました。
カートはむしろウインガーで攻撃的な選手ですが、これもハインツらと同じ理由で選択肢にあると思っています。
前半戦はゲームキャプテンでもあるギュンターが左サイドバックとして完全なるフル出場を果たしました(^^♪
ギュンターは対をなす右サイドのシュミットにも負けないタフさや上下動でチーム戦術においてかなり重要な役割を担っています。
たぶん今のフライブルクでギュンターを置いて他の誰かが左サイドをやるということは考えられない、それぐらい他のライバルより頭一つ抜き出したクオリティを持っています。
ハインツとシュロッタ―ベックはセンターバックでじゅうぶん役割を得ているけど、サイドが本職のイッテルとカートにとっては厳しいポジション争いかもしれません。
イッテルのプレーがまだよくわからないのでなんとも言えませんが、カートはギュンターとは違ってこてこてのドリブラーなので、カートならむしろサイドハーフやウインガーとして選択肢もあるし才能もあると思っているのでこれからチャンスがあると予想してます。
ギュンターも今が一番良い年齢なので世代交代には早くて、ギュンターの後を継ぐ選手が誰になるのか…というのもこのチームの注目ポイントです。
新型コロナウイルスの影響がますます深刻化しています(>_<)
ブンデスリーガについては実際には6月以降まで再開がずれ込む可能性があり、再開されてもまずは無観客試合で進行していくことが確定しています。
そもそも19-20シーズンが本当に残り試合を消化できるのかもわかりませんし、それについてはまだヨーロッパ各国で議論がなされています。
フライブルクの選手も給料減額でクラブ経営をサポートする形をとっているそうです。
まだこれから何が起こるかわかりませんが、まだ最低2カ月はサッカーのある日常は戻りそうにないですね…。